茹で卵の殻をむく際にむき辛い卵の薄皮、ここに栄養があるのか気になったことがある人も多いのではないでしょうか?
実は、卵の薄皮は「卵殻膜」とも呼ばれ、栄養だけでなく美肌や傷の修復にも効果があると言われています。
中には、顔に貼ることでシミが消えるというウワサも!
本記事では、
- 卵の薄皮の栄養
- 卵の薄皮(卵殻膜)の効果とパック効果
- 卵殻膜を顔に貼るとシミが消えるのか
- 市販の卵殻膜おすすめ化粧水
などについて詳しくご紹介します。
卵の薄皮についての正しい知識を身に付けて、今日から卵殻膜を美容に活かしてみてはいかがでしょうか?
卵の薄皮は食べるべき?生と加熱後の栄養比較
卵の薄皮は食べるべきか気になっていませんか?
生と加熱後の栄養を比較して、食べた方がいいのかどうかについて解説していきます。
生の状態
生の卵の薄皮には、以下のような成分が含まれています。
- タンパク質
- 糖タンパク質
- コラーゲン
- グリコサミノグリカン
- エラスチン
- ヒアルロン酸
これらの成分は皮膚や関節、結合組織の構成要素であり、古くは以下のように美肌や傷の修復に役立つとされています。
主成分はタンパク質で、二層の網目状構造をしています。外側は粗く、内側は密な構造になっています。古くは力士が怪我をした際に傷口に卵殻膜を貼り、傷を早く治したと言われています。
出典:キューピー公式サイト
加熱した状態(茹で卵の薄皮など)
加熱した卵の薄皮も、生の卵の薄皮と同様に、美肌や傷の修復に役立つ成分を含んでいます。
ただし、加熱によってタンパク質の構造が変化し、ビタミンが減少することがあります。
元々、卵殻膜を食べることで得られる栄養素の量は非常に少ないため、大きな効果を期待するのは難しいようです。
ですので、結論としては、食べてもいいし、食べなくてもいい、という感じのようですね。
卵の薄皮(卵殻膜)の効果
食べることで得られる栄養が分かったところで、卵の薄皮(卵殻膜)の美容効果についても3つ解説していきます。
美肌や肌のハリを保つ
卵殻膜に含まれるコラーゲンやエラスチンは、肌の弾力やハリを保つ効果があります。
その他にも、美肌に欠かせない保湿効果もあります。
具体的な美肌効果は以下の通りです。
- コラーゲン:肌のハリや弾力をサポートし、関節や骨の健康にも寄与
- ヒアルロン酸:保湿効果があり、肌の潤いを保つ
- グリコサミノグリカン:関節の潤滑作用があり、関節痛の軽減に役立つ
- エラスチン:皮膚の弾力性を向上させ、シワやたるみの予防に役立つ
肌のターンオーバーが正常化し、シミやくすみの原因となるメラニンの生成が抑制されることも期待されます。
近年、卵殻膜を利用したスキンケアやアンチエイジングが注目されているようです。
免疫システムのサポートや抗炎症作用で傷の修復
卵殻膜に含まれる糖タンパク質やグリコサミノグリカンは、傷の修復をサポートする効果があります。
食べ物で健康を目指したい方には、以下の記事もおすすめです。
関連記事:生理が来る食べ物はチョコレート?効果と早くこさせる方法を栄養の根拠を元に解説
卵の薄皮(卵殻膜)の活用法
美容や傷の修復効果があることがわかったところで、卵の薄皮(卵殻膜)の活用法を3つお伝えします。
- 基礎化粧品や美容液として
- 美肌サプリの原料として
- 薄皮で傷の手当や顔に貼るパックとして
基礎化粧品や美容液として
卵殻膜を使った化粧品や美容液が市販されていますが、手作りする人もいるようです。
卵殻膜を化粧水や美容液として利用した製品は、美容に関心が強い女性にとても人気があります。
美肌サプリの原材料として
卵殻膜の美肌効果を活かし、美肌サプリメントとしても利用されています。
これにより、決して、シミが消えるというものではありませんが、内側からシミやそばかすの予防・改善が期待できます。
薄皮で傷の手当てや顔に貼るパックとして
生の卵の薄皮を傷に直接貼ることで、傷の修復をサポートする効果があります。
卵の薄皮には菌が付着している可能性があります。卵は鶏から産まれる際に、環境中の細菌や汚れと接触することがあるため、菌が付着することがあります。
特に生の卵の薄皮を使用する際には注意が必要です。感染症のリスクを減らすために、以下の対策を講じることが重要です。
- 使用前に卵の殻を綺麗に洗う
- 薄皮を取り外す前に、手を石鹸で洗って清潔に保つ
ただし、対策しても菌を100%除くことは難しいとされています。
感染のリスクがあるため、清潔な状態で使用することが重要です。
顔にパックとして貼る場合も、上記の効果が見込めるようです。
ただし、衛生管理は慎重にするようにしましょう!
顔に貼るパックとして利用したい場合は、市販品がおすすめです。
手作り卵の薄皮(卵殻膜)化粧水の作り方
自宅でかんたんにできる、手作り卵の薄皮(卵殻膜)化粧水の作り方をご紹介します。
ただし、上でもご紹介した通り、体調が悪い方が利用すると感染症リスクがあります。
【材料・道具】
- 卵 4〜5個分
- ホワイトリカー or ウォッカ 50ml
- 精製水 80ml
- グリセリン 10ml
- 洗ってアルコール消毒した容器(清潔なビンやボトル)
【手順】
- 卵の殻を汚れを流水で綺麗に洗う
- 熱湯に卵をひとつひとつくぐらせて滅菌処理する
- ボウルに水を張り、卵の殻を半日程漬ける
- 卵の殻を割り、卵殻膜を丁寧に剥がす
- 卵殻膜を平らなバットなどに載せ、白くなるまで乾燥させる
- 容器にホワイトリカーと卵殻膜を入れ、1〜2週間冷蔵庫で保存
- 5の液体をこしきでこし、精製水とグリセリンを混ぜる
卵殻膜化粧水を使用する際には、肌に異常がないか確認し、異常がある場合は使用を控えるようにしてください。
注意点
ブドウ球菌などの雑菌が繁殖しやすいため、保存期間は冷蔵庫で1週間以内を目安にする。
使用前には必ず目立たない部位でパッチテストして肌の様子を確認し、異常がなければ使用する。
使用後は速やかに冷蔵庫に戻しておきましょう。
卵殻膜化粧品なら市販品が安全
ここまで、卵殻膜の美容効果について解説してきました。
自宅で作ることもできますが、安全面を考慮すると市販品を購入した方が確実です。
近年の卵の価格高騰を考慮しても、自宅で作るのはあまりコスパがいいとは言えませんしね。
ここからは、卵殻膜を利用したおすすめ化粧品やサプリをご紹介します。
市販のおすすめ卵殻膜化粧品
続いてご紹介するのは、ナノ化した卵殻膜を使用した美容液です。そのまま利用してもよし、自宅用エステ機器を使った導入用美容液として利用してもよし、の商品です。
おすすめサプリメント
以下は卵殻膜のエイジングケア用美容サポートサプリメントです。
120粒の大容量が魅力的ですね。
国内生産で安心感がある、卵殻膜を含む美容サプリメントです。
雑誌などでも多数紹介歴があります。
まとめ
今回は、卵の薄皮(卵殻膜)を顔に貼る効果や栄養、傷の修復効果などについて解説してきました。
普通に食べてもおいしい卵ですが、体や顔へ利用するには取り扱いがとても難しい食品です。
卵殻膜が気になる方は、市販のスキンケア商品やサプリで、効率的に美肌や健康を手に入れましょう。
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