そうめんに虫が発生した経験はありませんか?
そうめんにつく虫は、シバンムシという小さな赤褐色の虫です。
シバンムシが発生するのは、保存方法に問題があります。
この記事では、
- そうめんにつくシバンムシの正体
- シバンムシがついてもそうめんは食べれるのか
- ムシが発生しないための保存方法
- シバンムシの駆除方法
を詳しく解説していきます。
シバンムシについて知識を身につけることで、安心してそうめんを楽しめるようになります。
また、保存方法や駆除方法を身につけて、シバンムシの発生を防ぎ、暑い夏場に美味しいそうめんを食べましょう。
そうめん(素麺)につく虫の正体:シバンムシ
そうめんにつく虫の正体は、シバンムシという赤褐色でぷっくりとした虫です。
シバンムシは、そうめんや小麦粉などの穀類に発生する害虫で、その正体と生態を解説していきます。
シバンムシとは?生態と見分け方
シバンムシは、主にそうめんや小麦粉に発生する小さな虫です。
乾燥植物質のものを好み、主に乾麺、穀類、菓子類、ペットフードなどに食害します。
体長は2〜3㎜と小さく、体色は赤褐色や茶褐色で、成長すると3〜4㎜ほどになる
特徴的な体形や体色なので、すぐに見分けがつきます。
シバンムシの発生源と大量発生する原因
シバンムシの発生源は、主に乾燥麺類や小麦粉がある場所に発生します。
発生時期は、5月〜10月の春から秋にかけて出現します。
湿度や温度が高い場所を好むため、大量発生しやすい条件が揃っていると発生しやすくなるようです。
- 温度25℃・湿度60%の暗いところが好き
- 夏場に大量発生する
また、そうめんだけでなく、パスタやそばにも発生することがあります。
シバンムシによるアレルギーや食中毒のリスク、アリガタバチに要注意
シバンムシ自体は、人体には無害です。
シバンムシ自体には、アレルギーや病原菌を持っているという話は聞いたことがなく、食中毒の被害もありません。
しかし、シバンムシの幼虫に寄生するアリガタバチという蜂は、人を刺します。
刺された時はチクッとした軽い痛みですが、何度か刺されるとアレルギー反応を起こし、痒みを伴う赤い腫れを生じます。
刺されると、痒みや腫れがあり、病原体も媒介するようです。
シバンムシ自体には無害ですが、寄生するアリガタバチには十分に気をつけましょう。
シバンムシがついたそうめんは食べられる?
結論から言うと、シバンムシがついたそうめんは、普通に食べれます。
しかし、虫が苦手な人や衛生面を考慮する場合は避けた方が無難です。
シバンムシがついたそうめんは、処理をすれば食べられますが、精神的ダメージがかなり大きくなります。
気になる方は避けた方がいいかもしれません。
そうめんに虫がついてしまった時の対処法
虫がついたそうめんに対処する方法はいくつかあります。
適切な方法を選んで対応しましょう。
そうめんを天日干しにする
虫がついたそうめんは、天日干しにすることで虫を追い出せます。
そうめんを天日干しにする手順は、
- そうめんの束をとってばらす
- 新聞紙の上などに広げて、直射日光の当たる場所にしばらく置く
- 虫が残ってないか確かめ、白い粉などをしっかりと取り除く
手順通り天日干しをすれば、いつも通り湯掻いて食べれます。
天日干しすることで、高温で虫をやっつけて、湿度も下がり、再発生を防ぐ効果もあります。
そうめんを捨てる
虫がついたそうめんは、衛生面を考慮して捨てることも一つの対処法です。
人体に直接的な害はありませんが、虫が苦手な方は特に、精神的ダメージがかなり大きいと思います。
虫が苦手な方は、思い切って捨てましょう
また、捨てた後は、発生場所に虫の餌になるそうめんの破片がないかしっかりチェックして、再発を防ぎましょう。
虫がついたそうめんを食べてしまったときの対処法
虫がついたそうめんを食べてしまった場合、特別な対処法はありません。
ほとんどの食品害虫は、食品に対する害虫であり、人体への害のないものがほとんどです。
私たちは基本的には虫は食べてしまっても問題ないと思っています。
食べてしまった時の特別な対処法はありませんが、精神的ダメージがかなり大きいと思います。
そんな時は、さっぱりとすぐ忘れてしまうことがおすすめです。
虫がつきにくいそうめんの正しい保存方法と賞味期限
虫がつかないように、そうめんの正しい保存方法と賞味期限について解説していきます。
そうめんの保存期間
そうめんの保存期間は、1年〜3年ぐらいです。
メーカーによって異なりますが、実は乾燥させたそうめんには賞味期限の設定は特にありません。
しかし、購入してから時間があまりにもたってしまった場合は、破棄しましょう。
食べれないそうめんの見分け方は、
- 腐っている
- カビが生えている
- 虫が大量についている
- 変色・異臭がする
この4点に気をつけて、保存しましょう。
密閉容器やジップロックに入れる
そうめんを密閉容器やジップロックに入れて保存すると、虫が侵入しにくくなります。
そうめんは香りがつきやすい食品でもあるので、密閉して保管することで匂いうつりをしっかりと防ぎます。
また、木箱などの木材は、ある程度の湿気であれば調整する働きがあり、そうめんの品質を保ちます。
湿気も遮断できるため、保管するには最適です。
風通しの良い冷暗所で保管
そうめんは風通しの良い冷暗所で保管することが望ましいです。
シンク下や床下収納などは通気性に欠けるので、そうめんの保存場所としては、あまり適していません。
湿気がこもりやすい場所で、保存するとカビや虫がつく原因になるので要注意
風通しの良い冷暗所のように、直射日光や高温多湿の場所は避けて、湿度が低い場所に保管することをおすすめします。
冷蔵庫で保管
気温や湿度が高い時期は、冷蔵庫での保存が最適です。
密閉容器やジップロックに入れて小分けに保存することで、コンパクトに保存できます。
しかし、冷蔵庫で保管する場合でもカビが発生することがあるので注意しましょう。
冷蔵庫でそうめんを保管する場合、珪藻土の乾燥剤を一緒に入れることで、湿気を防ごう
これにより、虫の発生を抑えることが可能です。
シバンムシの駆除方法
シバンムシが発生した場合、以下の方法で駆除しましょう。
殺虫剤・燻煙剤
殺虫剤や燻煙剤を使用してシバンムシを駆除することができます。
姿見える場合は、ゴキブリ用スプレーでも可能なので、殺虫剤でシバン虫を駆除しましょう。
姿が見えない場合は、燻煙剤を使って見えない場所にいる虫を駆除することができます。
殺虫剤や燻煙剤を使用する時は、食品や調理器具に直接かけないよう注意しましょう。
高熱処理
高熱処理により、シバンムシを駆除できます。
虫が発生したそうめんや小麦粉をオーブンで加熱し、シバンムシを死滅させましょう。
虫が苦手な方は、破棄することをおすすめします。
フェロモントラップ・ライトトラップ
フェロモントラップやライトトラップを使用して、シバンムシを誘引・捕獲する方法もあります。
薬剤をあまり使いたくない方には、おすすめの方法で、発生源を見つけるために使うことが多いです。
どちらも罠をかけて駆除するタイプなので、旅行前やお出かけ前に仕掛けて駆除できます。
ヒバ油
ヒバ油には虫を寄せ付けない効果があります。
ヒバ油は、古くから抗菌や防虫、防カビなどに使用されてきました。
使用方法は、
- 水100ccに対しヒバ油を5滴ほど入れる
- シバンムシの発生源を中心に霧吹きで吹きかける
とても簡単に使用することができます。
シバンムシの発生を防ぐため、ヒバ油を使用した対策を検討してみましょう。
虫捕獲シート
虫捕獲シートを設置することで、シバンムシを捕獲することができます。
虫の発生源見つけたら、原因となるものを廃棄して近くに虫捕獲シートを設置しましょう。
家庭で手軽に駆除できる方法です。
畳は天日干し
畳にシバンムシが発生した場合、天日干しをすることで虫を追い出すことができます。
また、畳店や害虫駆除業者に依頼して、畳を高熱処理するのもおすすめです。
湿度も下がり、再発生を防ぎます。
害虫駆除のプロに任せる
シバンムシの駆除が難しい場合や、状況が悪化していると感じたら、害虫駆除のプロに依頼しましょう。
畳に発生した場合には、畳の高熱処理など害虫駆除のプロに任せた方が確実に排除できます。
まとめ
いかがでしたか。
この記事をまとめると
- シバンムシはそうめんや小麦が大好物
- そうめんにシバンムシがついても食べれる
- 高温多湿の場所を避け、通気性の良い場所でそうめんを保管する
- ムシの駆除は困ったらプロに任せる
という内容でした。
夏場は、シバンムシの他にも多くの害虫が活発に動く季節です。
夏場に美味しいそうめんが食べれるよう、シバンムシからそうめんを守りましょう。
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